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産土神と氏神の関係

日本では古くから死者は山中をさまよい浄化された後に、天界に登って神になると信じられていました。これを祖霊といい、古くは生きている人と血縁関係にある者とが一定の期間を経て神様になると考えられていたんだそうです。

太古より稲作を中心に農耕生活を営んできた日本人は、血縁者(氏族:しぞく)を中心に共同体である村を形成していました。そして、それぞれの氏族は先祖の霊を氏神(うじがみ)として祀っていたのです。つまり、氏神とは氏族の祖先の霊であり、地域コミュニティの守り神だったわけです。

一方、古くからその地域の山や、川、樹木、または太陽や風雨などの大自然を神格化し、産土神と呼び崇めてきました。つまり、氏神とは祖先であり血縁で結ばれた神で、産土神とはその氏族が暮らす土地の縁(地縁)で結ばれた神なのです。

しかし、氏族が暮らす村の規模が大きくなると、血の繋がりのない人(よそ者)も同じ土地で暮らすようになってきます。そこでよそ者である彼らは、地縁で結ばれた産土神を中心に同族の連帯を深めたわけですが、同じ地域に長年暮らしているうちに、新たな血縁関係も生まれてくる。その結果、産土神が血縁で結ばれた氏神にもなってきたという訳なんだそうです。

このような訳で産土神と氏神は混然として信仰され、氏神と呼ばれるようになっていき、氏神は村々の鎮守の神として祀られ、その神を信奉する村人たちが氏子と呼ばれるようになりり今日に至ります。

私はこのような経緯そして八百万の神という考え方が好きです。この世界は違いがあるからこそ美しく、他と違うことが価値であると考えています。いつの時代においても自分の軸は持ちつつも、右にも左にも振れる余力を持って、少しずつでも歩みを進めたい、時に大幅に引き戻されようとも、ただ前へと。そんな想いを胸に地鎮祭のサポートをさせていただきたいと考えています。

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