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言葉に願いを込めて

地鎮祭は工事着手前に行い、土地の神々の霊を鎮め、敷地の穢れを清め祓い、安全と幸運を祈願するものとされていますが、その行事の中に「祝詞奏上(のりとそうじょう)」というものがあります。

地鎮祭での祝詞は、ざっくりというと神様に対するお手紙で、その内容は「この素晴らしい場所に家を建てたいと考えています。今日という良き日に、ご用意しましたお酒や様々な食べ物をどうぞお召し上がりください。そして事故や災いの無きよう、未来永劫にわたって幸運に恵まれますように」と込めた願いを、祭司に読み上げていただきます。
※祝詞の内容は地域や神道各派によって多少異なる場合があります

祝詞の起源は古く、古事記の”天の岩戸”の話の中で天児屋命(あめのこやねのみこと)という神様が奏上したとされていますが、現在も重視されているその背景には言霊信仰があります。

言霊信仰とは、言葉に霊力が宿り、口に出されて述べることにより、この霊力が発揮されるという考え方で、例えば、悪口やネガティブな言葉を口にしていると良くないことが起こり、逆に明るくポジティブな言葉を口にしていると、自分自身のみならず、周りの人の状況が好転すると考えられてきました。

また現代においても結婚式などでは「断」、「切」などの別れを連想させるような言葉を避け、お葬式では、これ以上の不幸が重なることがないよう、重ね言葉を避けたりもします。これらは「言霊」を意識した文化であるといえるでしょう。

これから建てる家が、ただ暮らすための場所ではなく、家族や友人らと夢や希望について語り合う人生の拠点となるべく、神々に祈願する地鎮祭。そこでの祝詞にはより具体的なご自身の想いや願いを込めてみてはいかがでしょうか。JICHINでは神職と調整し、祝詞に想いや願いを込めるお手伝いもさせていただいておりますので、ぜひご相談ください。

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